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2004.06.17

リスに餌を与えることをめぐる背景

私は「湘南鎌倉メーリング・リスト」というのにも入っているので、リスに餌を与えることについて投稿してみた。

主催者の浜さんからは、鎌倉のタイワンリスについてのとても情報量の豊かなサイト

自然観察フォーラム/特集・鎌倉のタイワンリス

を教えていただいた。

リスに餌を与えることの是非についてはいくつか寄せられた意見はすべて否定的だった。
私は、リスに人が餌を与えることによってリスが増殖し人の生活や生態系への被害が増える、という因果関係についてはやや疑問に思っている。
餌を与えることによって庭木への被害が減る、ということだってあるかもしれない。
世界に冠たる「飽食」日本人も、出生率は1.29にまで落ち込んだ。
リスの個体数の増減についても複雑な要因が働いているだろう。

それよりも私が考えているのは、鎌倉のタイワンリスを問題にする上で、
1. 人間生活への被害(家屋・庭木・菜園・電線から「里山」を含む)をこれ以上増やさないように増殖を抑えよう
2. 既存の生態系への影響・破壊をくいとめよう
という問題の立て方で本当にいいのだろうか、という根本的な疑念だ。

1 には近代的な人間中心主義の自然観が横たわっている。
2 には「既存の生態系」こそが「本来的」なもので「守られるべき」であり「帰化動物」(明治の国民国家形成とともになされた奇妙な翻訳語で、さすがにこれではまずいと思ったのか最近では「移入動物」などと言い替えられているが、「国境」を前提とした概念であることはなんら変わらない)は基本的に「異物」であり、できれば排除さるべきもの、存在するとしても「本来のもの」をおびやかさない範囲でのみ認められる、という暗黙の前提了解が潜んでいるようにみえるからだ。

生き物と人間との関係は、人間と人間との関係と観念に規定されている。
(2はあきらかに「移民」「在日外国人」問題とオーバーラップする)

問題は単純ではない。

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