THE BANK(鎌倉由比ガ浜)-1
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由比ガ浜通り、六地蔵の斜め向かいに昼間見ると一見廃墟かと思われるような古い建物がある。扉も重々しい。しかし夕闇が迫ると、入り口の上からは酒林(杉玉=もともと日本酒蔵元が新酒ができたことを報せるもの)がつるされ、開業時間を示す小さな立て札がおかれ、暖かい光と音楽が中から漏れ出す。
石造り2階建ての間口の狭いこの建物は1927年(昭和2年)、旧鎌倉銀行の由比ガ浜出張所として建てられた。その4年前の関東大震災で鎌倉の建物の大部分は倒壊、津波、火事の被害を受けた。震災後の鎌倉の復興は、それまでの海浜保養地、財界・政界人の別荘地から定住する住宅地への変化をもたらした。銀行業務の需要も増大したのだろう。「復刻古地図・昭和2年鎌倉」(人文社刊)にもこの建物が載っている。終戦直前の45年(昭和20年)2月まで使われた。今でも入り口の上には「由比个濱出張所」と右から左に刻まれている。戦後、小児科医がここで開業し、その後画廊や雑貨店になったが、2000年4月にバーとなった。
店の名は銀行にちなんで「THE BANK」。
カウンター2連(ひとつは銀行のカウンターとして使われていた大理石のもの)と3名分ほどの椅子席をあわせても16名くらいでいっぱいだが天井がすばらしく高いため閉塞感は無い。
壁の天使のレリーフや、扉、ガラスなど建築当時のものもそのまま残されている。
マスターは都内のいくつもの一流ホテルで修行しただけあって、サーブ・サービスも大人のバーにふさわしく洗練されている。
シングルモルトウイスキーの品揃えはなかなかだ。私の好きなアイラ(ISLAY)も揃えている。2階のキッチンで作るつまみも充実している。定番のオリジナルメンチカツバーガー(パンも自家製・BBと焼き印される)や朝摘み鎌倉野菜の盛り合わせなどのほか仕入れに合わせて調理を工夫する。
夜中の1時までやっているのだが、大学があるときは私はここをちょうど1時頃通るので一杯やれないのが悔しい。
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コメント
本日会社の帰りに行ってみました。ビールとチーズの盛り合わせを食べました。私も鎌倉在住ですが、鎌倉銀行などが過去に存在したことすら知りませんでした。私はこのようなレトロな感じが大好きです。ちょくちょく行こうと思います。また、鎌倉銀行に興味があります。研究しようと思っています。当時、この出張所での執務風景などの写真がどこかにないかなあと思っています。今週の土曜日にでも深沢図書館で鎌倉銀行について調べようと思います。当時、ここで行員たちはどんな様子で仕事をしていたのでしょうか?大理石のカウンターはピカピカで私はそこで立ってビールを飲みました。あそこは異次元の世界であると思います。実に懐かしく、心が落ち着く何ともいえない居心地の良い場所です。
投稿: 文章詩人! | 2006.06.21 22:53
THE BANK 行ったことあります。
コースターがレトロでいいですよね。
元は銀行だった店内は、飲食業に使うには
不向きなようであって、でもそのアンバランスさ、
室内に自然に人が点在する空間が不思議と落ち着きます。
他県在住なので滅多に行けませんが、鎌倉散策の折に
また寄りたいと思います。
投稿: じん | 2004.09.15 02:23
いいなあ。じつによさそうな酒場だ。
投稿: やまだ | 2004.09.04 08:59