THE BANK(鎌倉由比ガ浜)-9
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小町通りをちょっと入った鎌倉駅北踏切の近く、湘南在住の美大受験生が通う鎌倉美術研究所の下にある、とても気持ちのいいカフェ「カフェ ヴィヴモン ディマンシェ(Cafe Vivement Dimanche)」
「Vivement Dimanche」は『日曜日が待ち遠しい』として公開されたフランソワ・トリュフォの遺作映画(1982)の原題。
南仏の小さな町の石畳をカッカッとハイヒールを鳴らして歩くファニー・アルダン(トリュフォの晩年の愛人)の脚の描写に惚れ惚れした。ジャン=ルイ・トランティニアンの渋さも若い頃から憧れていたなぁ…
ん? あ、これは珍しいブラジルのビール。
マスターの堀内隆志さんは大のブラジル好き。
コーヒー関連商品やブラジルの小物を扱う「Dois(ドイス)」(鎌倉扇ガ谷)という店もやっている。
アイス・カフェ・オレ。
氷で薄まらないようカフェを凍らせたものが入っている。
独りならまず頼まないが、Partnerが一緒なのでプレーンゴーフル(ワッフル)も。
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Micはアジくんが来たときくるまるものにしつこくじゃれついている。
ポテトフライ・ガーリックバター。たくさんの葉野菜と。
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鎌倉市農協連野菜直売所の建屋中にあるパラダイス・アレーのレーズン、カレンツ、クルミ入りパンの表情。
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穏やかな秋日和。冬に向かって海を囲む大気は確実に澄んでくる。
麻心の「麻の実入りカレー」と麻の実エキス入り「Extra Hemp」。
麻(大麻・おおあさ)は日本でも古くから栽培され、1万年前の縄文遺跡からも大麻繊維や種子が見つかっている。実は食用に、茎は縄、網や衣服をつくる繊維としてずっと利用されてきた。
食べたことないよ、というかもしれないがそんなことはない。
麺類や鍋ものの薬味として、また漬け物にも使われる誰でも知っている混合香辛料「七味唐辛子」。
江戸初期寛永の頃、両国薬研堀の辛子屋徳右衛門が「七色唐辛子」として売り出したのが始めという。この「七味(七色)」とは、唐辛子、ケシの実、シソの実(ないし青海苔)、黒胡麻、山椒の実、陳皮(みかんの皮)プラスこの麻の実。
大豆に匹敵するタンパク質、脂肪、糖質、繊維質を含む健康食品。
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麻心のシャンティがついさっき店の奥で6匹の子犬を無事出産した。
自力で出産できるということは素晴らしい。
まだよくわからないが黒や黒白。耳を澄ますとミュゥ、ミャゥというようなかすかな鳴き声が聞こえる。
一日はたたないと動かせないので、シンさんは今晩は店に泊まり込み。
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鎌倉御成町店とは駅の反対側(東口右)にあるスターバックス鎌倉店。
特に特徴はないが、テラス席は犬連れOKで犬用の水も持ってきてくれたりするので、ときどきMicの散歩中に立ち寄る。
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鶴ケ岡八幡宮の東、頼朝の幕府の西門前の地だったので西御門という地名となった、住宅街の路地にある「0467」。
身体が冷えたので、ずいぶん久しぶりに燗酒。
飲み過ごしてなにやらPartnerにからんでいたらしく、翌朝叱られる。
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鎌倉市役所向かいの故横山隆一(若い人はまったく知らないだろうが「フクちゃん」で有名な日本の漫画界草分けのひとり・1909-2001・横山隆一記念まんが館サイト)邸の跡地に10月にオープンしたスターバックス鎌倉御成町店。
葉山・日影茶屋グループのチャヤ マクロビ ショップ鎌倉店とのジョイント。
店内は天井が高くいくつもある大テーブルが中心だが、煙草が吸えるテラス席へ。
横山邸の庭にあった桜の古木やみごとな藤棚は残し、観賞用?プールの水色が美しい。
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夏季食欲減退対策第6弾。
深夜2時のSEEDLESS BAR。昼の軽食から後は何も食べていない。
さまざまな香辛料がきいたイタリアンソーセージの細切りとチーズたっぷりのピザ・ペパローニ。
メニューの8インチとあるのを見て急に昔を思い出した。
8インチは何センチか?私は即答えられる。ニー・マル・サン、つまり20.3cm。
2.54cmを掛けて暗算しているわけではない。なぜこんなことが答えられるかというと、若い頃インチ巾で決まっている製版フィルムを毎日使って仕事をしていたからだ。12インチがサン・マル・ゴー。このロールをカットすると見当合わせ用ピン穴を含めてA4トンボ入りの4色フィルムが取れる。
デジタルデータからのダイレクト刷版(さっぱん)が増えてきてもうフィルムの時代も終わってくる。直し無し増刷のときの「在版流用」などという指定用語も死語になるのだろう。
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若い頃、カクテルに興味を持ったことがあった。シェーカーや関連本などを買ってきて、いろいろ試してみた。
私の結論はこう。リキュール、シロップ、果汁系などが混じるものはもちろん論外。マンハッタンを飲むくらいなら生のウイスキーを、アレキサンダーを飲むくらいならブランデーをそのまま味わった方がいい。ブラディマリーその他推して知るべし。
カクテルというのはもともと18世紀末の味に粗雑なアメリカ人に元を発して世界に拡がったものだ。
ありがたがって明治初期の鹿鳴館で供されたという。
1920年代(大正末〜昭和初期)には東京にカクテルバーが開かれた。
で、その後カクテルといえばドライマティニー以外は私は口にしない。ジンだけはたしかに少量の辛口ホワイトベルモットと相性がいい。それぞれの銘柄、割合、シェイクかステアリングか、等いろいろバーテンダーによって作り方が違うが、丁寧にステアリングされるTHE BANKの杉本さんのキリッとしたマティニーは旨い。
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厨房の火を落としたところだったが、今日は何も食べていないのでミキちゃんに手を合わせて食事を作ってもらう。今晩は「ハギス」。
ハギス(Haggis)はスコットランドの伝統料理として有名。ただし「スコットランド人以外は絶対に食べない」とも言われる。他所の人に対しては「スコットランドにしかいないハギスという珍獣の肉だ」とジョークを言うのだそうだ。わざわざイラストを描いて見せたりする。土産物屋にぬいぐるみが置いてあるとか。
本場では、羊の屑肉や内臓を刻み、タマネギ、オートミール、香辛料などを混ぜて炒め、羊の胃袋に詰めてボイルする。
かなり脂っこい(greasy)ので必ずマッシュポテトとターニップ(茹でた蕪やそれをすりつぶしたもの)を添える。
食べるときにシングルモルト・スコッチウイスキーをかける。
彼らにとって貴重な羊を徹底的に活用して調理するという知恵の産物であるのだろう。
羊の内臓などは手に入らないからミキちゃんは工夫して豚の内臓を使っている。たぶん本場のものはもっと獣くさいのだろうが、これは日本人向けの仕上げ。柔らかなハンバーグといった感じでおいしい
田中芳樹・土屋守『「イギリス病」のすすめ』(講談社文庫)によれば、大きな丸い塊のまままずテーブルに持ってきて、キルトスカートの下にはく長いソックスに必ず差し込んであるスキンドゥというナイフで、その塊をにっくきイングランド人(スコットランドがグレート・ブリテン王国に統合されたのはわずか300年前にすぎない)の顔に見立てて切る。いったん下げてから各自の皿に取り分けてでてくる、という。
スコットランドを代表する18世紀の詩人、作曲家であるロバート・バーンズ(「蛍の光」の原詩や「故郷の空」で日本でも知られる)の誕生日1月25日には、スコットランド中で、また世界に散らばったスコッツやその子孫たちがハギスを食べ、彼の「ハギスに捧げる詩」が朗誦される。
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若宮大路を海に向かって歩き、一の鳥居を過ぎたあたりにくると海の気配が漂い、海岸橋までくるとはっきり感じられる。
このロケーションと内装、サーファー客も多いため、南青山、渋谷宮益坂、丸ビルなどにある他店と比べると一番ハレイワの本店に雰囲気が近いという。
オアフ島のノース・ショア、ハレイワというサーフィンの町を発祥の地とする、今風に言えば「リッチ・ハンバーガー&サンドイッチ」の店。
ハンバーガーの一番安いものでも800円以上するし、チェダー、プロポローネなどチーズやエクストラを加えれば1200円くらいにはなるが、材料、味は申し分ない。
写真は全粒粉パンのパストラミ・サンドイッチ。
ハワイアンコナビールは名前も「ファイヤーロックペールエール」「ビッグウェイブゴールデンエール」「ロングボードラガー」といかにも。
KUA'AINAのサイトもなかなか楽しい。
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まだオープンして1年ちょっとだが、大町の街に溶け込んだ自家焙煎コーヒー・エスプレッソ専門店。あえて「工房」というほど1杯のコーヒー作りにかける情熱はすばらしい(サイトのクオリティ・ポリシー参照)。
イタリアには日本のコンビニやファーストフードに劣らぬ数のちょっとカッフェを飲むバール(Bar)があるという。
オーナーの北川さんは20代のころ、イタリアの街々のバールを「こんな素晴らしいバールのコーヒーを学びたくて日本から来ました…」というメモとともに訪ね歩き、学んだという。
邪道だが私はなかなか目にしないイタリアビールを飲んでしまう。とうもろこしも材料に使うようだ。
近々材木座にトルコ料理屋ができるそうだ、とか常連客たちのさまざまな鎌倉情報が楽しい。
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東京方面から鎌倉に遊びに来て、目一杯楽しんでぎりぎり帰ろうとすると、23:19東京行き(0:12着)、23:39品川行き(0:27着)が終電。
逆に鎌倉に帰ってくる人の終電は0:49鎌倉着(私はほとんどいつもこれ)。
いずれにしても鎌倉の店は夜が早いので、夜遅くに飲むだけでなく食事もしたいというレストラン・バーは鎌倉駅周辺では「SPIRAL」とここに限られる。
「match point」は、2000年に逗子にオープンし、03年12月に鎌倉にも開いた。終電で帰ってきても、駅から2〜3分なので、食事ラストオーダー深夜1時に間に合う。
三浦半島佐島港直送の鮮魚を始めとする本日のお薦め、多彩な一品料理から焼きうどん、チャーハンまでメニューは実に豊富。
今晩はまずヒューガルデン・ホワイトのドラフト。ベルギー産のこのビールはコリアンダーやオレンジピールが入り、とてもフレッシュ感があって食前にいい。
鹿児島芋焼酎「黒甕」に変え、能登の絹もずくを味わってなにか生き返る気分。
写真左は小ぶりに造ってもらった「本日の鮮魚のカルパッチョ」。今日は佐島港からのカンパチとアカイカ。
写真右は御殿場二の岡フーヅのボロニア・ソーセージ。
昼は11種ほどもあるカレーが食べられる(夜も素材を複合したカレーがある)。
穴蔵的なテーブル席もしっくりと居心地良く女性客の割合も多い。
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長谷寺山門前の老舗喫茶店。チェーン店ではないが同じ名の店が全国に8店舗ある。
囲炉裏や土間もある古民家の造り。「普蘭西」「維納」「土耳古」(若い人読める?)などというレトロなメニュー表記と不思議に合う。ご主人はお坊さん。
『邪宗門』は北原白秋の第一詩集(1909・明治42)。
上田敏訳『海潮音』(1905・明治38)を通してボードレールやベルレーヌなどの影響を受け、世紀末の耽美的官能を歌い日本の近代詩に象徴詩の世界を確立した。
テーブルの上に第一詩「邪宗門秘曲」の冒頭の一連がカードにして置いてある。
われは思ふ、末世(まつせ)の邪宗、切支丹でうすの魔法。
黒船の加比丹(かひたん)を、紅毛の不可思議国を、
色赤きびいどろを、匂鋭(にほひと)きあんじやべいいる、
南蛮の桟留縞(さんとめじま)を、はた、阿剌吉(あらき)、珍酡(ちんた)の酒を。
う〜ん、詩を読み耽り自分でも書き散らしていた高校生の頃を想い出す。
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鎌倉市農協連野菜直売所のだだっ広い建屋(昭和初頭のもの)には、農家の即売所の他にも、乾物屋、中華料理屋、花屋、ハーブとアロマの店などいろいろ入っているのだが、若宮大路側、乾物屋と焼鳥屋の間から入る通路(Alleyですね)に、今年1月からオープンしたパンとスープの店。パンだけ買うこともできる。
よくいえばひと頃のNYソーホーのたまり場、下手をするとそこらへんの大学のサークル部室、という雰囲気。
オープンや商品の仕込み時間もけっこう気まぐれアバウト。
獲れ立て野菜のスープ(なにしろすぐ隣に並べられる朝獲り野菜を使う)は実に滋味。
フォッカチオ(写真下)も作っているが、きょうはプレーンパンと。
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THE BANKの開店時間内(午前1時まで)に帰れるのは幸せだ。
定番、鎌倉野菜の盛り合わせに合わせて頼むのが、特製メンチカツバーガー。
せっかくきれいに写真を撮ろうとしたのに、厨房担当ミキちゃんのBBの焼き印が今日はぐじゃぐじゃ。でもおいしい。
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珈琲は家ではドリップで入れるのだが、サイフォンも心惹かれる。
フラスコに湯がそそがれ、アルコールランプでさらに熱せられる。
珈琲粉が入れられた上のロートに管(サイフォン)を通して熱湯が上がっていき、珈琲粉が舞い混じる。
期を見て竹ベラで攪拌し、しばし待つ。湯が無くなるのを見計らってランプは消される。
濾過された珈琲がフラスコに降りてきて出来上がり。
エスプレッソマシンも本場イタリアもの。
鎌倉裏駅(西口)から始まる御成通りすぐにある。1967年(昭和42年)のオープン。
地元の人が新聞を拡げ、観光客が軽食をとりながらガイドブックをチェックする。
60〜70年代の「喫茶店」の雰囲気をそのまま残し想い起こす。
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THE BANKについては一度書いたが、土日は午後3時から開いている。
夜更けのTHE BANKもいいが、まだ明るいうちの1杯もまた別の雰囲気で楽しい。
両サイドの窓と開け放した入り口からのやわらかい光がグラスの酒を彩り、また高い天井まで回り込んで、壁高くにある喇叭を吹き鳴らす天使のレリーフも78年の歳月を経て鮮やかだ。
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ミルクホールというのは、明治末から大正、昭和初期にかけて流行した今で言うカフェ。牛乳、清涼飲料、パン、ケーキなどを供し、新聞雑誌なども置いて、当時のモガ、モボ(モダンガール・ボーイ)や学生たちの憩いと交流の場となった。
雑踏の小町通りに平行する静かな裏小路にある「ミルクホール」は古い民家を改装したカフェバーと骨董の店。もう30年以上の歴史がある。
テーブル、椅子、ランプシェード、窓枠とガラス、使われる食器などなど調度のすべてが往時を偲ばせ、座ると時に椅子がぎしぎししたりするのも興趣。
手回し金銭登録機、六球スーパー、扇風機、蓄音機、柱時計…。
写真は定番のカレーパン。といっても揚げてあるものではなく、パン生地でカレーを包み焼き上げた焼きたて。小腹がすいたときにちょうどいい。自家製ピクルスと。
骨董のコーナーは、高価な趣味品ではなく、明治・大正の日常食器、雑器などが中心で値段も手頃。
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冬場でも、うらうらと晴れて風も無い日のランチには、御成通りから由比ガ浜通りに出たところにある『グリーン グローブ ガーデン(Green Globe Garden)』にMicと行く。2階屋上のテラスが気持ちいいのだ。犬のための水も用意されている。脇下では江ノ電が時折ゴトゴトと行き来する。
ところでMicの今のところの苦手なもののひとつに「下が開いている階段」がある。普通の階段はまったく平気なのだが、ここの階段のように下が開いていると脚がすくんで昇れない。まあ考えてみると人間は足下のステップだけを気にしているのだが、犬の目線からすると目の前は得体の知れない高さのある空間が拡がっているのだろう。
きょうのランチは自家製フォッカチオ(オリーブ油を練り込んで焼き上げたパンでここのはとてもおいしい)の全粒粉のものにツナのペーストを塗り、ハム、野菜、チーズをはさんで食べるサンド、野菜スープ、オーガニックコーヒー。お手ふきはケナフ製だ。
この店は東電環境エンジニアリングが運営する「環境デザインショップ」で、オーガニックカフェの他、自然食品、季節の植物、インテリア小物グリーン、エコレンガ風ブロック、犬グッズなどいろいろ扱っていて楽しい。またガーデンデザイナーの谷田部淳子さんが庭造りの提案も行う。
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鶴岡八幡宮の東、西御門跡碑そばの住宅地に昨年オープンした「0467」は、築80年ほどの平屋民家を改装したらしいのだが、立地条件もさることながら、カフェ&ダイニングバーという目的に対しての建築デザイン、インテリアデザインの面でまず実に素晴らしい。
「湘南スタイル・レストラン100」(枻出版社)によると敷地30坪弱、建物約16坪とある。これだけしかない面積で厨房も含め見事な空間が設計されている。
エントランスの風情、庭(ここも客席となる)との連携、天井と床の高低デザインや壁の素材の差が産み出す空間的拡がり感と豊かさ。カウンター席とテーブル席の使い分け等々。
酒の品揃えもなかなか。料理も季節の旬を重視していて、この晩は息子やその母親と秋刀魚のマリネ・季節野菜添え、本ワサビとシラスのピザ、和牛のたたきペッパーステーキグリル野菜添え、地魚どんぶりなど堪能する。最後に焼きおにぎりのダシ茶漬けというのも実に旨い。
「0467」は鎌倉の市外局番。
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鎌倉駅から江ノ電に乗り、稲村ヶ崎駅を過ぎるとしばらくして海沿いの国道134号と並行する。それまで家々の間にちらちら光っていた海が左手に一気に拡がる。観光客が歓声を上げる江ノ電の楽しみのひとつだ。
七里ガ浜駅で降りて少し進み線路(踏切ではない)を踏み越え、ちょっとまがりくねった階段を80段ほど上ったところに「Ristrante Amalfi Della Sera(アマルフィ デラセーラ)」がある。
鎌倉の飲食店としては、文句なく海の眺望No.1だ。テラス席が中心のピッツェリア。ちょうど下の134号線沿いにあるイタリアンレストラン「Amalfi(アマルフィ)」の支店として6年前に開店した。
人間の視野角はまっすぐ前を見たときおよそ180度あるが、このテラスからまっすぐ見ると、すべて海(相模湾)と空しか目に入ってこない。しかも浜辺で見ているのと違って高さがあるので海のボリュームがある。
顔を右に振れば江ノ島、左に振れば葉山から三浦半島の先の方まで視界に入る。
この写真は昼時だが、江ノ島の左手あたりに落日する、店名でもあるセーラ(イタリア語で夕焼け)時が一番お薦め。
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犬を連れてちょっと立ち寄れる店は鎌倉にはいろいろある。
駅前まで行ったのでスターバックスに寄ろうかと思ったがテラス席はいっぱいだった。
そういえば、裏駅市役所前の漫画家・故横山隆一さん宅が更地になっていた(おとぎプロの白い建物はまだある)。工事予定によるとここもかなり広大なスターバックスになるらしい。
若宮大路の一の鳥居(大鳥居)から海方向へ100mくらいいったところの「Coo's Cafe」で遅いブランチ。
テラス席にはリードを繋ぐ金具があり、水も出してくれる。犬用クッキー¥100。
このあたりは舗道が十分広いので道行く人のじゃまにならない。
あまりねだるので、ポテトフライを一度口の中で油と塩分を取ってからやる。少しあげすぎたかもしれない。
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Coorsの巨大なボトルやネオン管、宣伝電光掲示板、埋め込まれたTV、プレート、「Movie Time Popcorn」と記されたポップコーンのミニ製造器(写真右)、よくわからないオブジェ、60〜70年代ロック、そして窓外に拡がる海。
由比ガ浜R134沿いのシードレスバー(Seedless Bar)は、カリフォルニア・スタイル・レストランとも看板に書いてあるが、たしかに私が行ったことがあるカリフォルニアのサン・ディエゴからロサンゼルス、サンタ・バーバラにかけて、あるいはモンテレーからサンタ・クルーズあたりの海沿いルートにありそうなカジュアルなレストラン・バーだ。
写真はカウンターだが、海に面してカップルシートや5〜6人掛けの席もいろいろ配されてある。この夏には拡張して戸外のテラス席も作られた。ピザ、タコス等料理も旨い。
朝4時までやっているので夜中に仕事をしている私にも都合がいい。
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Rの付く月は牡蠣が旨い、ということですぐ近くのオイスターバー「ココモ(Cocomo)」へ。牡蠣だけではなく、シーフード、イタリアンテイストのピザや肉料理類等揃っている。
各産地への入手ルートを確保しているので、さまざまなものが味わえる。
宮城女川産の大きくて甘いもの、釧路仙凰路産の濃厚な味、流氷の下で育つ厚岸産丸牡蠣のぷりぷりさ、小粒だが実にクリーミーで文字通り牡蠣の別名「海のミルク」そのもののシアトル・トッテン湾産クマモト。シャブリがすすむ。
この店では実は春〜夏でも牡蠣が楽しめる。南半球は冬であり牡蠣の旬なのだ。南オーストラリア・タスマニア諸島産、ニュージーランド・キリタベイ産。また夏に美味なイワガキなど。
私の記事によく登場するカフェ・バー「麻心(まごころ)」「Daisy's Cafe(デイジーズカフェ)」と3軒並んで由比ガ浜沿いにある。
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由比ガ浜通り、六地蔵の斜め向かいに昼間見ると一見廃墟かと思われるような古い建物がある。扉も重々しい。しかし夕闇が迫ると、入り口の上からは酒林(杉玉=もともと日本酒蔵元が新酒ができたことを報せるもの)がつるされ、開業時間を示す小さな立て札がおかれ、暖かい光と音楽が中から漏れ出す。
石造り2階建ての間口の狭いこの建物は1927年(昭和2年)、旧鎌倉銀行の由比ガ浜出張所として建てられた。その4年前の関東大震災で鎌倉の建物の大部分は倒壊、津波、火事の被害を受けた。震災後の鎌倉の復興は、それまでの海浜保養地、財界・政界人の別荘地から定住する住宅地への変化をもたらした。銀行業務の需要も増大したのだろう。「復刻古地図・昭和2年鎌倉」(人文社刊)にもこの建物が載っている。終戦直前の45年(昭和20年)2月まで使われた。今でも入り口の上には「由比个濱出張所」と右から左に刻まれている。戦後、小児科医がここで開業し、その後画廊や雑貨店になったが、2000年4月にバーとなった。
店の名は銀行にちなんで「THE BANK」。
カウンター2連(ひとつは銀行のカウンターとして使われていた大理石のもの)と3名分ほどの椅子席をあわせても16名くらいでいっぱいだが天井がすばらしく高いため閉塞感は無い。
壁の天使のレリーフや、扉、ガラスなど建築当時のものもそのまま残されている。
マスターは都内のいくつもの一流ホテルで修行しただけあって、サーブ・サービスも大人のバーにふさわしく洗練されている。
シングルモルトウイスキーの品揃えはなかなかだ。私の好きなアイラ(ISLAY)も揃えている。2階のキッチンで作るつまみも充実している。定番のオリジナルメンチカツバーガー(パンも自家製・BBと焼き印される)や朝摘み鎌倉野菜の盛り合わせなどのほか仕入れに合わせて調理を工夫する。
夜中の1時までやっているのだが、大学があるときは私はここをちょうど1時頃通るので一杯やれないのが悔しい。
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鎌倉長谷のカフェ「麻心(まごころ)」には「琉球犬」の「シャンティ」(3歳)がいる。野性的な見かけと違ってとても従順で穏やかな性格だ。Micがじゃれついても、しょうがないなあ、という感じで逃げていく。
やや大きい中型だが体型骨格のバランスが犬というよりピューマあたりに近く、とても速く走るそうだ。
マスターのシンさんも友人から譲り受け、その友人も誰かから譲り受けたらしいので元々の入手先はわからない。
琉球犬は、本島北部の山原(ヤンバル)や石垣島、西表島などで猪の狩猟用に飼われていたという。琉球では「シマイン」と呼ばれていた。
トゥラーというトラ毛模様(毛色によって赤トラ、黒トラ、白トラ)、アカインと呼ばれる茶色、焦げ茶色、ブラウンなどの全身一色のものがいる。
狩猟の減少、戦禍、食糧難等によってほぼ絶滅しかけたが、90年頃から保存・戻し交配によって今は1,000頭前後にはなっているらしい。一部は沖縄県天然記念物に指定されている。
最近のDNA鑑定によると、アイヌ犬と近く、縄文人が南方から連れてきた子孫ではないか、といわれているが、これはおそらく琉球史の「日本的改竄」や「ニホンオオカミ」「和犬」などというナショナルな刻印を帯びた近代「分類学」を払拭した上でないとにわかには信じがたい。
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夜中の3時ころ、近くのデイジーズカフェ(Daisy's Cafe)に行きピザを食べる。
Micも連れて行く。
前にも書いた(07/03)が Duca(デュカ)は巨大なバーニーマウンテンドッグ。体重40Kg超。Micとの体重比約25倍。尻尾の太さだけでMicの胴体くらいある。
Micは前に獣医に連れて行ったとき、猫に初めて出会ってひどくおびえていたが、Ducaにはじゃれつく。
お互いに同じ犬類と認識しているらしい。
最近のMicは噛まれるとけっこう痛いのだがDucaは大人の対応だ。
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長谷観音前の信号のそばに昨年5月オープンした「Kanon Concert Gallery(カノンコンサートギャラリー)に行く。
即興ピアニスト、ミエコ・カノンさんがご主人とやっている。
関東大震災の翌年1924年(大正13年)に建てられた民家を改築し、1階がギャラリー、木の急な階段を上った2階がカフェになっている。
長谷観音の参道が見渡せるテラス席で「カノン鶏飯コース」を食べる。
これはミエコさんのお祖母さんの出身地・奄美大島でもてなしの席などで供されるという。遠く鎌倉の地で郷土の食文化がこのような形で受け継がれるというのはとても好ましいことだと思う。
「かまくら楽食日記」でお馴染みの井上智陽さん(大町在住)の楽しい解説付きイラストがメニューになっている。たぶん「楽食日記」の続編(今その2まで出ている)に載るだろう。
食前酒は奄美の邯鄲(カンタン)ワイン。
具は、比内鶏の胸肉、フキとキクラゲの佃煮、奈良漬け、錦子卵、パパイヤの味噌漬け、胡瓜、海苔、紅生姜。
じっくり時間をかけて鶏ガラを煮出し、塩、昆布、鰹節で整えた澄んだスープが右のポットに入っている。
どうするかというと、ご飯の上に具を載せ、たっぷりと熱々のスープをかけて食べるのだ。
旨いものを食べたときのTVのコメンテーターの表現力の無さを日頃嗤っているが、自分も同じ状態になる。
「幸せになる滋味」とでも言おうか。
ミエコさんがピアノの調べを聴かせながら黒糖を使って煮た大粒の紫花豆「カノン祈り豆」もありがたく頂戴するという気持ちになる。もちろんおいしい。
食後に出される冷たいハイビスカスティーが口中の脂を洗ってくれて爽やかだ。
店内には、私も実際に絵を描くところを拝見したことがある、乾敏夫さんの流鏑馬の絵(昨秋来られて描かれたそうだ)や藤沢在住の万華鏡作家・田村慎一さんのさまざまな万華鏡(コンピュータ・グラフィックスなど目じゃないぞ)なども置いてあって楽しめる。
テーブルの真ん中は吹き抜けにしてあって、時折下でミエコさんが奏でるオールドヤマハのピアノの即興が2階にも拡がるのだ。
【追記】
カノン・コンサート・ギャラリーは、残念ながら2004年11月で閉じられました。
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鎌倉は店の閉まるのが早く、以前住んでいた小町や駅の周辺では、笑笑とやるき茶屋ぐらいで行く気にもならなかったが、この長谷、由比ガ浜周辺はいろいろ開いていて夜型人間の私には都合がいい。
由比ガ浜海岸べり「麻心」の隣にある「Daisy's Cafe(デイジーズカフェ)」もそのひとつで朝5時までやっている。
夜中に空腹だったので訪れる。
50年代アメリカ風の小物(ダーツ、古ラジオ、椅子等)がさりげなくかつ雑然と置かれたなごめる空間。
そしてなによりの特長は、店の真ん中に大きなバーニーマウンテンドッグの「デュカ(Duca)」が鎮座しているのだ。
今2歳で40Kgもあるが、まだ大きくなるらしい。
バーニーマウンテンドッグは、2000年以上前に古代ローマ軍によってスイスにもたらされた軍用犬の子孫と考えられているという。その後スイスの山間部(主としてベルン)で牧畜犬として定着し、後に荷車を引くようにもなった。
デュカも私より力は強そうだ。
ベルン以外には知られず19世紀には絶滅しそうになったが1892年ころから繁殖がはかられ、他の地にも広まった。
鎌倉には犬連れで入れる店が多いが、ここもそのひとつ。
今ブリーダーの元で成育中のビーグル(ミックと名付けた)が手元に来て散歩できるようになったらぜひ連れてこよう。
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ちょっとした専門店に行けば今はいろいろな種類のパンが置いてあるが、チャールズ&レイ・イームズの映像作品「Bread」を見るとパンという食文化は日本人が持っているイメージよりもっとずっと多様なものであることが分かる。
なにしろメソポタミアで小麦を粗粒にして焼いたのは紀元前7000年に遡るのだ。それがローマ帝国を経て、ヨーロッパ各地、そしてアメリカに拡がった。さまざまな違いが発生するのは当然だ。
パンはまた食料一般、生活の糧を象徴するものでもあり、色々な宗教とも結びついている。
敗戦後、日本人を「米と魚から解放するには良いパンを給することである」という米進駐軍の方針で、「コッペパン」その他のアメリカパンが普及したが、1964年の東京オリンピックに向けてパン職人が世界にちらばり、いろいろ学んで、日本の製パンにもバラエティが出てきたようだ。
調べるときりがないのだが、さしあたって今日の私のブランチは、ドイツパン。
鎌倉長谷のBergfeld(ベルグフェルド)。
パンやクッキーだけを買うこともできるし、店内でも食べられる。
胚芽パン(ライトグラハム)にシーチキンとトマト、ライ麦パンにボロナソーセージ、ソフトロールにウインナソーセージの3種のオープンサンド盛り合わせ。ドイツビール(Henninger)と相性がいい。パンは噛みしめると味わいがある。
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